台無しになった誕生日ケーキ。欲しいものが、いつでも手に入るわけじゃないんだ。

目次
The Rolling Stones/Let It Bleed
1969年作品
収録曲:A面
①Gimme Shelter
②Love In Vain(むなしき愛)
③Country Honk
④Live With Me
⑤Let It Bleed
収録曲:B面
ザ・ローリング・ストーンズ(以下、ストーンズ)と、
ビートルズと、ストーンズ。
どっちも偉大で素晴らしいんだけど、
勿論、ビートルズも大好きだけどね。
いろんな言い方があるし、毎回書いてるような気もするけど。
レッド・ツェッペリンは、ロック史上最も偉大なバンド。
なら、ストーンズは?
ロック史上、最強のバンド。
最高、では決してない。
最強。
第2期(1969~74年)、ミック・テイラー(以下、
変革と挑戦、今作誕生まで
1968年は、ストーンズにとって変革と挑戦の年。
それを誇示するかのようにチャートも全英1位を獲得、
それこそが、誰もが望んだ本来のストーンズだったんだな。
楽曲解説
まずはアルバムのオープニングを飾る①、いきなり不穏。
ゲスト参加のメリー・
代表曲「ホンキー・トンク・ウィメン」
ザ・スワンプ・ロック!なナンバーで、「~ウィメン」の方は、ライヴでも定番。
①も、最近はレディー・ガガと演ってるし。
タイトル曲⑤を挟んで、今作のハイライトはやっぱりこれになるでしょう、な⑥。
ザックザクでひたすらに繰り返されるイントロのリフと、段々とテンポアップしていく展開に興奮必至。
くーっ、この緊張感ですよ。
ミックとキースがイタリア休暇中に作ったそうで、ストーンズしかプレイし得ないブルース・オペラ。
ストーンズの来日公演で毎回この曲を聴く為だけに、全公演のチケットを抑えたって甲本ヒロトが言ってました。
ちなみに筆者も、2014年の東京ドームで拝聴済み。
最高!
⑦は、キース初の全編ボーカル曲。
いぶし銀の歌声とスライド・ギターが、ジャック・ダニエルみたいにみぞおちに染み渡るぜ。
ライヴだとさ、ボーカルに専念する為なのかギター弾かないんだけど、代わりに咥え煙草。
これがまた、かっこいいんだよなぁ。
そしてエネルギッシュなロックンロール⑧に続いて、1960年代への鎮魂歌に相応しい、壮大なフィナーレ・
スワンプ風味のコーラスに、ロンドン・
発売後から現在に至るまで、収録曲の全てをライヴで採り上げてることからも分かるように、ストーンズ自身も出来栄えに自信を漲らせる、まさに「捨て曲なし」の大名盤です。
影響と、その後のストーンズ
それだけじゃなくて、ルーツであるブルース談義や、ギターの知識と技術。

余談
使用楽器
・Maton SE777(オーストラリア製)

この時期のキースのメインと言えば、ギブソン・レスポール・カスタム(1957年製)。
有名な1本で、通称「Black Beauty」と呼ばれるものです。
上記の「ジャンピン・ジャック・フラッシュ」の映像内でも確認できます。
そんな中、今作の全楽曲のレコーディングで使用したとされるのが、このMaton SE777。
レコーディングではレスポール・カスタムは勿論のこと、サンバーストのギブソンES-330、ギブソン・ファイヤーバードⅦ、ギブソン・ハミングバード等のそれまでのギターはどれも使用したらしいんだけど。
ある日、知らない誰かが家に泊まりに来て置いていったこれが、気に入ったらしい笑。
あ、基本的にキースの話はこんなんばっかりだから。
「泊めてくれたお礼に、大事に使ってくれよ!」ってメッセージなんだってさ笑。
ギター界ではマイナーなこのギターは、エレクトリック・ホロウボディー。
キースの愛が強すぎて酷使され(大事に使えよ)、①の最後のパートを弾いた瞬間に、フロント・ピックアップが壊れたというエピソードがあります。

最後に
縦縞のスーツ、かっこいいぜ。

今回も最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。
それではまた、次の名盤・名曲で。
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この記事を書いた人

Kazuki
合同会社Gencone GANNON運営代表